夢はでっかく沢村賞だ!

 中日からドラフト1位で指名された佛教大の大野雄大投手(22=京都外大西)が14日、将来シーズン15勝を挙げ、沢村賞を獲得したいと明かした。今季、同賞を受賞した同い年の広島前田健太投手(22)に刺激を受け、目標を設定。前田健のようなエース級の投手として、プロの世界に羽ばたくつもりだ。

 同世代には負けられない!

 落合竜のドラ1が「沢村賞」を将来の目標に定めた。今季、同い年の広島・前田健が同賞を獲得。選考基準や歴代の受賞者を調べ、自身も同賞を目指そうと心に決めたという。

 「タイトルを取りたいですね。その中でも欲しいのは沢村賞。これまではあまり興味がなかったけど、前田健が受賞し、どういう成績を収めたらいいのか調べ、すごい賞なんだと知った。歴代の選手を見てもすごい方ばかり。自分も15勝を挙げて、そういう賞を取りたい」。

 大野はこの日、CBCテレビ「サンデードラゴンズ」に出演。来季の目標を「まず1勝」と掲げ「沢村賞」を最終的な目標に定めた。同世代には前田健のほか、楽天田中将大投手(22)、日本ハムドラフト1位指名の早大斎藤佑樹(22=早実)、同巨人の中大沢村拓一(22=佐野日大)らライバルは多いが、その中で突出した成績を挙げ、プロを代表する投手として成長を遂げるつもりだ。

 今秋の京滋リーグでは左肩棘下筋(きょくかきん)炎症のため登板機会はなかったが、現在は復帰に向けてトレーニング中。キャッチボールの距離も50メートルまで伸びたといい、1月の新人合同自主トレでブルペン入りする予定だ。

 「合同自主トレまでにはしっかり投げられる状態にしておきたい。もっと球速も上がるし、まだまだ成長できると思っています」。

 中日が将来性を買って単独1位で指名した期待の左腕。中日では04年の川上以来となる沢村賞を目指し、層の厚い投手王国に力強く飛び込んでいく。【福岡吉央】