プロボクシングのWBC世界ライトフライ級新王者木村悠(32=帝拳)が、長期政権を誓った。2-1の判定勝ちで王座奪取に成功したゲバラ戦から一夜明け、29日に仙台市内のホテルで会見。「寝たら夢になってしまいそうで、一睡もしていない」と切り出すと、「5回に前に出る戦法に変えたのが勝利につながった」と晴れやかな表情で試合を振り返った。

 デビュー10年目で迎えた王座奪取とあり、喜びもひとしお。所属ジムの先輩王者である元WBCスーパーバンタム級王者西岡、現WBCバンタム級王者山中の名前を挙げると「自分も長く防衛していけるように頑張りたい。まずは初防衛をクリアしたい」と新たな決意を語った。

 勤務する都内の専門商社には、今週半ばに約1カ月ぶりに出社する予定。今後については「ボクシングに集中できるように、どうしていくか考えたい」と話した。しばらくは休養し、来春以降のV1戦に向けて再始動する。