【上海27日=奥山将志】プロボクシングのWBC世界ミドル級5位村田諒太(30=帝拳)が、30日のWBCスペイン語圏同級王者ベガとのプロ第9戦に向け、羽田空港から中国・上海入りした。体重調整も順調で「すごく楽しみ。見ている人が面白いと思ってくれるような試合をしたい」と意気込みを語った。

 大気汚染が心配されるが、乾燥防止用のマスク以外特別な対策はなし。「アマ時代からいろんな国で試合をしてきたし、ロードワークをするつもりもない。心配していない」と豊富な経験で対応するつもりだ。

 対戦相手のベガは、パンチを振り回してくるタイプとあり、序盤の不用意な1発には警戒が必要。最終調整では、試合と同じサイズのグローブをパートナーに着けてもらい「目慣らし」を行うなど、ディフェンス面の確認にも時間を割いた。

 今月12日には30歳の誕生日を迎えた。激戦のミドル級で世界挑戦の舞台をたぐり寄せるには、ここから数試合でのアピールが重要な意味を持つ。16年の初戦を3日後に控え「今年は勝負の年。良いスタートを切りたい」と力を込めた。