WBC世界ミドル級5位村田諒太(30=帝拳)が、豪快なKOで勝負の16年初戦を飾った。WBCスペイン語圏同級王者ベガ(32=アルゼンチン)と対戦。初回に右ストレートでダウンを奪うと、続く2回に打ち下ろしの右で一気にとどめを刺した。

 帝拳ジムの本田会長は「右ストレート、体力は世界で通用すると証明できた。このスタイルを突き詰めていく」と評価した。次戦は5月ごろの予定で、世界ランカーとの対戦になる可能性を示唆した。村田が契約する米プロモート大手トップランク社を率いるボブ・アラム氏は「すばらしい内容。次の段階に入っていく」と話し、世界挑戦時のターゲットにWBO王者サンダースの名前を挙げた。