福永亮次(30=宮田)は4連続KOで、技能賞を獲得した。

 序盤はなかなか攻められなかったが、得意の左ストレートの切れはよかった。セコンドから「行け。下がるな」と言われた3回に、その左で藤本耕太(18=江見)を大の字にして最初のダウンを奪った。最終5回にも2度目のダウンを奪うとレフェリーが即座に止め、5回1分52秒TKO勝ちを収めた。

 大阪・高槻に生まれて中卒で大工になると、エディタウンゼントジムのトレーナーに誘われてジムに通い始めた。13年にプロデビューしたが、仕事で東京に移るとジムも移籍した。昨年は東日本新人王に出場も準決勝で3回TKO負けで敗退。2度目の挑戦で相手は一回り下に「根性で負けられない。ここで負けるなら辞めようと思っていた」という。「最初から行けずに反省ばかり。もっとしっかり倒せるようになりたい」。ジムには世界挑戦も経験した日本王者粉川がいる。「追いつきたい」と次は日本王者を目標に上げた。