IBF世界ライトフライ級14位サマートレック・ゴーキャットジム(32=タイ)が、26日に横浜市内の大橋ジムで練習を公開した。

 30日に東京・有明コロシアムで、同級王者八重樫東(33=大橋)に挑戦する。14年にはWBC世界ライトフライ級王者だった井上尚弥(23=同)に11回TKO負けし、今回は2度目の世界挑戦となる。

 練習ではミットとサッドバック打ちを1回ずつだけ披露し、報道陣が引き揚げてから約1時間汗を流した。「ベルトをとるために日本に戻ってこられてうれしい。当日のリングを楽しみしてくれ」と手の内は隠し続け、2度目へ懸ける思いがうかがえた。井上に敗戦後、元2階級制覇王者のコンパヤック・トレーナーがついて14連勝中(7KO)。トレーナーも「対策は練ってきた。リングを見てくれ」と多くは語らなかった。

 八重樫陣営の松本トレーナーは「前回と変わりはないが、だいぶ小さく感じる」との印象だった。八重樫は8カ月ぶりの試合。「スピード、パワーとも八重樫の方がレベルは上。前半で主導権をとって、中盤以降にストップできれば」と井上並みのKO防衛を期待した。