IGFのアントニオ猪木社長、同団体を主戦場とする小川直也、沢田敦士が27日、都内で会見し、6月4日から沢田が米国遠征することを発表した。沢田は昨年度プロレス大賞新人賞を受賞した若手のホープ。猪木社長は「今のレスラーには、見ていてわくわくした感じを受けない。リングに上がって、一瞬でファンの心をつかめるような選手になってほしい」。小川は「ヒールだろうが正統派だろうが、将来のメーンイベンターになれるように頑張ってほしい」と期待した。

 沢田の遠征は無期限で、シカゴ、フィラデルフィア、ニューヨークを拠点として活動する。8月9日にはIGF有明大会(東京・有明コロシアム)が行われるが、沢田は「その日に戻ってこれるかわからない。その時は代わりに石井に出るように言っておきます」と、親交のある北京五輪柔道100キロ超級金メダリストで総合格闘家を目指す石井慧に参戦要請することをほのめかした。