<キックボクシング:Krush6>◇29日◇東京・後楽園ホール◇観衆1600人

 昨年の「K-1

 WORLD

 MAX」で世界4強になった山本優弥(25=青春塾)が、スコット・シャファー(米国)を鮮やかな逆転KOで下し、再起戦を飾った。1回に右フックでまさかのダウンを喫したが、2回に右ハイキックをクリーンヒットさせてダウンをお返し。3回には右ハイから左ひざ蹴りのコンビネーションで、相手を失神KOした。

 3月のMAX日本代表決定トーナメントでは、日菜太に敗れて1回戦で姿を消した。その後、交際中だった女性との結婚を発表し、心身ともに再出発を期していた。試合後は、リングサイドで観戦したK-1の谷川貞治イベントプロデューサー(EP)に「(世界一決定トーナメントの)推薦枠の残り1つ、僕に下さい」と土下座して直訴。ヒヤヒヤの試合展開ながら、大会を盛り上げたことで、「(推薦を)考えてくれると思います」と自信を見せた。一方の谷川EPは「考えてなかったけど、あまりにいい試合だったんで混乱しています」と返答を保留した。山本が2年連続で世界の舞台に立つには、ファン投票での後押しも必要になるかもしれない。