5月24日に腎不全による誤嚥(ごえん)性肺炎で死去した元プロレスラーのラッシャー木村さん(本名・木村政雄、享年68)のお別れの会が26日、東京・ディファ有明で行われた。ノアの選手のほか、国際プロレス時代からの盟友アニマル浜口氏らファンを含め約400人が参加。あいさつでノアの田上明社長は「こんなに多くの方が参列してくださって、木村さんも遠いところで喜んでいると思います」としみじみ語った。

 参加者は追悼の10カウントゴングの後、場内のリング内に設置された遺影の前に献花していった。浜口氏は「木村さんのすごいところは礼節を重んじるところ。酒を飲んだときも人の悪口は言わない。痛いとか苦しいとかも言わない。自分に厳しく、人に優しい人だった」と涙を浮かべた。ノアの選手会長でもある森嶋猛は「プロレス界にとって偉大な大先輩。若手のころに少し接したぐらいしかないけど、偉大なレスラーに近づけるようにやっていきたい」と表情を引き締めていた。