全日本は30日、都内の事務所で会見し、社長の武藤敬司の復帰戦の相手が船木誠勝に決まったと発表した。9月10日の後楽園大会で、シングルで激突する。4月に右ひざ手術を受け、3月の千葉大会以来の実戦になる武藤は「1番戦いたかったのは船木だった。やっと公言できてうれしい。妥協はしたくない。タイトルマッチのつもりで挑む」と気合を込めた。一方の船木は、全日本との契約が8月以降も継続されることが決まり、その最初の相手が武藤になる。「人生が80年だとしたら、残り半分の40年は全日本という場所で終了したい。心の準備はできていないが、(武藤に)無我夢中でぶつかっていきたい」。一プロレスラーとして、生涯をまっとうする覚悟を見せた。