ボクシングのプロテストが30日、東京・後楽園ホールで行われ17歳のホープ、前川龍斗(協栄)ら女子4人を含む41人が受検した。

 将来の世界王者を目指し、この日の最年少の前川は、筆記テストで82点。実技でも、体重の重い2人を相手に実力を発揮した。小学2年で協栄札幌赤坂ジムでボクシングを始め、15歳でタイで一足先にプロデビュー。日本では17歳に達しないとプロテストが受けられないため、練習生として実力を磨いてきた。ちなみにタイやフィリピンでの成績は4戦4KO。これまでもWBC世界スーパーフライ級王者佐藤洋太のスパーリングパートナーを務めるなど、注目の存在だ。C級を受検した前川は「世界チャンピオンになりたい」と目を輝かせた。

 また、WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志(33)のワタナベジムから、後輩がプロテストを受検。内山と同じ花咲徳栄高でインターハイを制した井手羊一(21)で、アマチュア実績があるためB級を受検した。

 井手は「内山さんの練習する姿勢や、世界を目指したいと思いこのジムを選んだ。内山さんに少しでも近づきたい」と抱負を語った。プロテストの結果は31日に発表される。