プロレス3冠&キック1冠の4冠王者・朱里がメキシコCMLLに参戦、エストレージャのなかで堂々の存在感を示した。

 朱里はCMLLの聖地・アレナメヒコの花道を白のガウン姿で入場。観客席に1回転してから手を振り、ハイタッチや投げキッスまで見せる。続いてダーク・エンジェル、マルセラという、メキシコにおけるテクニカのトップ2が入場。ここに朱里と夢のトリオが実現し、プリンセサ・ブランカ&プリンセサ・スヘイ&セウシス組と対戦した。

 朱里は1本目、コルバタ→スクールボーイへ移行する新技を披露。これは今遠征において、OKUMURA、カマイタチらとのルチャ練習のなかで習得した技だ。その後もコーナー2段目からの飛びつき式のコルバタや場外へプランチャーも敢行。ルチャの動きをふんだんに取り入れた。

 2本目以降は格闘技スタイルにスイッチ。セウシスにヒザ蹴りの連打からロープに振ってのミドルキック。間髪入れずソバットを出すと、見たことのない技の連続に、メキシコのファンは大歓声。自軍に勝利を呼び込み、2対1でテクニカ組が勝利した。

 「今日は前回の反省を生かして、イメージトレーニングをしたり試合を考えてて、それがうまく生かせて楽しくできました。日本でやっていたスタイルも出せたので、メキシコのみなさんに朱里って存在がいいなと思ってもらえたら嬉しいです」と振り返った。メキシコ中に“SYURI”の名前を刻み込んだ朱里はいよいよ20日(現地時間)、“最強女帝”アマポーラとのCMLL-REINAインターナショナル防衛戦に挑む。4冠王者として日本へ戻ることができるか、ついに本番を迎える。