総合格闘家吉田秀彦(40=吉田道場)が1日、大みそかの「SENGOKU

 RAIDEN

 CHAMPIONSHIP」(有明コロシアム)での石井慧(22=アイダッシュ)戦に向け、2つの新トレーニングを導入すると明かした。今月から知り合いのジムへ出げいこし、キックボクシングのスパーリング中心に調整を行う。「石井が『打撃で来る』と言っていたから。打撃にもキレを付けたいと思っていた」。総合デビュー戦の石井から「吉田さんのアゴ先にパンチをねじ込みたい」と打撃勝負を挑まれ、黙ってはいられなかった。週2回、6ラウンドずつ、ケガさえなければ試合直前までスパーを消化する予定だ。

 さらに2日からは、個人トレーナーを付けて新たなウエートトレーニングを導入する。メニューはトレーナーに一任するが、「石井に負けない体をつくる。(腹筋が)割れた状態を目指します」と、40歳にして肉体改造に取り組む。この日は東京・足立区の東京武道館で行われた小学生の柔道団体戦「VIVA

 JUDO!杯」を観戦し、教え子の奮闘に声援を送った。「いい形で終わって、いい形で本厄を迎えたいね」。同じ五輪柔道金メダリストへの対抗心を冗談で隠し、一大決戦へ静かに気持ちを高めていた。【森本隆】