<プロボクシング:東洋太平洋ライト級タイトルマッチ12回戦>◇16日◇東京・後楽園ホール

 王者長嶋建吾(34=エイティーン古河)が2度目の防衛に失敗して、現役引退を表明した。同級7位三垣龍次(28=M・T)の右ストレートで4回、10回にダウン。最後は10回2分7秒、長嶋陣営によるタオル投入で、TKO負けした。試合後、長嶋は「もう引退します。コンディションが良かったけれど、完敗です」と口にし、父である長嶋会長も「良い幕引きだと思います」と了承した。

 長嶋は98年6月、東洋太平洋スーパーフェザー級王座に就いた。以後、日本同級王座や1階級上の日本、東洋太平洋のライト級王者にも輝き、日本と東洋太平洋の2階級を制覇した。02年8月にはWBCスーパーフェザー級王座決定戦に臨んだが、シリモンコン(タイ)に2回KO負けした。長嶋は38勝(18KO)4敗2分け、また新王者の三垣は14勝(10KO)2敗となった。