新日本に参戦中の前IWGPヘビー級王者小島聡(40=フリー)が、「ハンセン魂」で王座再挑戦権をつかみ取る。30日の同王座挑戦者決定戦(東京・後楽園ホール)では、得意のラリアット一発で真壁刀義を仕留めると宣言した。4日の東京ドーム大会で、棚橋弘至に敗れ王座陥落。右肘に打撲と炎症で深刻なダメージを負い、1週間近くも関節を動かすことができなかった。あまりの痛みに技の封印も考えたが、同じラリアットを得意にしたスタン・ハンセンから9年前に受けた教えを思い出し、翻意した。「ハンセンは『技術より気持ちだ。ここ一番で決めろ』と言ってくれた。やっぱり真壁との試合もラリアットしかない」。唯一のフィニッシュ技で戦い抜き、ラリアット職人のプライドを守る。今年はデビュー20周年の節目の年でもある。「『あとは落ちるだけ』という周囲の目を裏切りたい」と力を込めた。