日本ヘビー級王座決定戦の計量が、24日に都内の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われた。同級1位藤本京太郎(27=角海老宝石)が101・5キロ、同級2位オケロ・ピーター(41=緑)は110・2キロだった。両者は新調されたベルトを前に、王座獲得へ静かに火花を散らした。

 ◆初の日本ヘビー級タイトル戦VTR

 57年5月4日、東京・京橋公会堂で王座決定戦(10回戦)として開催され、ともに大相撲からスカウトされた片岡昇(不二)-中越豊(谷島)が同王座を争った。56年9月の同級ランキング初発表から1位に入った長身の片岡が右ストレートを軸に攻めて判定勝ち。初代王者と認定された。片岡-中越戦は57年3月に九州で3度もノンタイトル戦で行われ、片岡の2勝1敗だった。しかし当時はスピードが物足りず、両者のスタミナ切れが目立ち、試合内容は評価されなかったという。2人は約80キロで、現在ではライトヘビー級に相当する。