全日本の3冠ヘビー級王者潮崎豪(33)が、プロレス女子に積極アピールする。21日に33歳の誕生日を迎えた潮崎は、イケメンぞろいの主要3団体王者の中でも群を抜く存在。韓流スターに間違えられた甘いマスクで、今年はメディアへの積極露出を宣言。今や業界の人気回復の鍵を握るプロレス女子を取り込んで、全日本の復興を目指す。

 新日本を中心に業界の人気が回復傾向にある中、全日本に若き3冠王者が誕生した。3日の後楽園大会でベルトを奪取した潮崎は、この日、33歳の誕生日を迎えた。「このタイミングでベルトを巻いていることは、自分にとって大きい。全日本を自分の手で変えていきたい」と決意を語った。

 潮崎が目指すのは、新たなファン層の開拓だ。その中心にプロレス女子がある。日経BPヒット総研に「2015年にくる3つの女子」の1つとして取り上げられるなど、プロレス人気回復を担う存在だ。「オレをきっかけにプロレス界に入り込む存在になりたい。そのためにいろんなメディアに打って出たい」という。色白の甘いマスクと強さのギャップ。それが女性ファンの心をくすぐる。

 高校卒業後、進路を決めかねている時にテレビで故三沢光晴さんのインタビューを見た。「プロレスラーは努力次第で誰でもなれる」という言葉を聞いてノアに入団の願書を出した。09年には27歳の若さでGHCヘビー級王座のベルトも巻いた。「あのときはあたふたしていたけど、今は力も自信もついた。誰もが会場に来てくれる全日本がオレの王道」と力強く話した。2月7日、大阪大会でのゼウスとの初防衛戦から潮崎の王道が始まる。【桝田朗】