「KOとセット」の亀田家で、三男和毅(ともき、17=亀田)はKOにこだわらない。30日に東京・江戸川区スポーツセンターで雲林龍広(28=勝又)との国内第2戦に臨む和毅は29日、後楽園ホールでの前日計量後「KOは全然考えてない」と言い切った。

 判定となった4月の6戦目で連続KO勝利が5で止まった。それが逆に、意識に変化をもたらした。「倒そうと思って倒れへんかったからな。KOを狙うと(パンチが)1発になる。タイミングやな。自分のボクシングをすれば自然に倒れる」。

 狙って仕留めにいくのではなく、メキシコで磨いてきた技術を発揮すれば、結果はついてくるという考えだ。だからこそ、初の日本人対決に「たたきつぶさな」と意気込みつつ、初の6回戦でフルラウンドも視野に入れる。「いい試合をするよ」と自信満々だった。