優勝争いは千秋楽まで持ち越されることになった。史上最多36度目の優勝を目指す全勝の横綱白鵬(30=宮城野)と、休場明けで1敗につける横綱日馬富士(31=伊勢ケ浜)の一番は、日馬富士が寄り倒しで白鵬を下し、12勝1敗で並んだ。

 14日目は、白鵬が大関照ノ富士(23=伊勢ケ浜)、日馬富士は横綱鶴竜(30=井筒)と対戦する。

 2敗で追っていた西前頭10枚目の松鳳山(31=二所ノ関)は、東前頭筆頭の逸ノ城(22=湊)を寄り切りで下し、自己最多の11勝目をマーク。1差で両横綱を追う。逸ノ城は負け越しが決まった。

 その他の上位陣は、先場所優勝の横綱鶴竜は大関照ノ富士にはたき込まれ、5敗目。照ノ富士は7勝6敗で勝ち越しにあと1勝とした。

 大関対決は、豪栄道(29=境川)が稀勢の里(29=田子ノ浦)を寄り切って、かど番脱出にあと1勝とする7勝目。稀勢の里は4連敗で5敗目を喫した。

 琴奨菊(31=佐渡ケ嶽)は関脇妙義龍(29=境川)を小手投げで下し、連敗は4でストップ。勝ち越しを決めた。

 平幕の話題力士では、勢(29=伊勢ノ海)が宝富士(28=伊勢ケ浜)を押し出して、2場所連続2桁の10勝目を挙げた。遠藤(25=追手風)は敗れて10敗目。新入幕の御嶽海(22=出羽海)は、阿夢露(32=阿武松)を寄り切って6勝7敗と踏みとどまった。