先場所の二の舞はゴメンだ-。西前頭10枚目の蒼国来(33=荒汐)が、連敗を阻止して6勝目。優勝争いで2番手グループの1敗を守った。

 新入幕の東前頭15枚目の千代皇(25=九重)は、右四つ、左上手の体勢ながら、両まわしとも1枚で伸びきった状態。何度も寄り立てたが粘られ苦戦したが、最後はこん身の寄りで白星を挙げた。

 「まさか、あんなに粘られるとはね。意外と思ったより(相手は)強かった。まわしも1枚で慌てたよ」と笑いながら振り返った。

 先場所も初日から5連勝しながら3連敗し、9勝6敗だった。そのことは「頭にあったけどね。先場所みたいにならないようにと思ってたよ」という。この勢いで自身初の2桁勝利といきたいところ。「勝とう、勝とうと思わず、自分の相撲に集中したい。今のところ迷いはない」と好調キープに胸を張った。