心不全のため春場所を全休した西十両10枚目の翠富士(29=伊勢ケ浜)が、復帰後初白星を挙げた。同9枚目の嘉陽(26=中村)を寄り倒し。「攻めきれない。残られたりとか、足が出てない感じがある」と反省しつつも喜んだ。
春場所は番付発表に合わせて大阪入りしたものの、「呼吸がほぼできなくなって」検査を受けると、「心不全」と診断された。「自分もびっくりした。その日だけは死ぬと思った」。現在は約6種類の薬を飲みながら、土俵に立ち続けている。医師には7月の名古屋場所ごろからの復帰を勧められたが「給料がなくなっちゃいますよ」と話したところ、少しずつ体を動かせるようになった。まだ血圧は220と高く、万全ではない。
一方、一時は10キロ減った体重も、少しずつ戻ってきたという。取材対応の際、白星にも表情は控えめだったが「普通に喜んでます。『よっしゃあ』って喜ぶタイプじゃないんで」と言って、報道陣を和ませていた。

