NMB48・AKB48の渋谷凪咲(しぶや・なぎさ=20)が29日、大阪市内でピン芸人トーナメント「R-1ぐらんぷり2017」3回戦に出場したが、準々決勝進出はならなかった。フリップでネタを進めるめくり芸を披露し、緊張のあまり「頭ん中、真っ黒でした」と振り返った。

 真っ白-ならぬ、真っ黒-。この天然ぶりが渋谷の持ち味。前回、いったんは2回戦通過できず、追加合格で3回戦へ進んでいた。

 「もう本職の芸人さんが一生懸命頑張ってる中で、私なんかが…って思うと、プレッシャーで…。お母さんから、追加合格って言われて、泣きました」

 出番を終え、ほおを紅潮させながら語った。

 「2回戦でダメだったんで、1人打ち上げしてたんです。アイスクリーム2個食べて! まさかの3回戦でした。私、お笑い好きで、芸人さんをほんと、尊敬しています。お笑いって、世界一難しい仕事やと思うんです。正解がないから」

 この日の会場は、本拠地のNMB48劇場がある建物の5階上。若手芸人が出演する「よしもと漫才劇場」だった。渋谷は「ここにもよく見に来ていて、いつも笑わせてもらってて、その人たちと(勝負)ですから」と話し、お笑いへの尊敬の念が強いだけに、3回戦進出の重みを感じていたようだ。

 それゆえ、最近は「寝てるときもR-1の夢見たり、ずっとR-1のこと考えてました。R1ヨーグルトとか、R1の字を見たら『もう~っ』ってなってた」そうで、3回戦敗退にもホッとした様子。来年の参戦には「もう勘弁してください」と、早々に辞退を宣言した。

 AKB48グループでは過去に、NMB48の先輩、小笠原茉由らの3回戦が最高位で、先輩に並んだ渋谷。来年以降は「他のメンバーに(R-1出場の)バトンを渡したい」とし、具体名を聞くと「りりか!」と、須藤凜々花の名前をあげていた。