NGT48が25日、NGT48劇場で、研究生の水沢彩佳(22)の卒業公演を行った。NGT48からの卒業メンバーは初。

 水沢は昨年12月30日の劇場公演で、保育士の道へ進むため、3月いっぱいでの卒業を発表していた。この日は昼にチームN3の「パジャマドライブ」公演、夜に研究生による「PARTが始まるよ・ガルベストン通り」公演が行われた。卒業公演と題されたのは夜公演のみだが、水沢は昼公演にも出演。保育士らしく、きつねの手遊び歌を使った自己紹介では、通常のショートバージョンではなく、フルバージョンを披露して盛り上げた。

 ほかにも、ユニット曲の「天使のしっぽ」では、曲の途中から通常メンバーに紛れて乱入し、グループ初のオリジナル曲「Maxとき315号」では、センターに立ってパフォーマンスをするなど、集まったファンを常に沸かせた。最後には、水沢本人が熱望したというユニット曲「ハート型ウイルス」を西潟茉莉奈、村雲颯香と共に披露し、最後まで水沢一色の公演となった。

 夜公演は、苦楽を共にしてきた研究生メンバーらが冒頭から涙を流すなど、感動的な内容となった。4月12日発売のメジャーデビューシングル「青春時計」のカップリング曲で、研究生10人全員で歌う「下の名で呼べたのは…」を劇場公演で初披露し、夜公演では「ハート型ウイルス」を清司麗菜、日下部愛菜と共に披露した。

 NGT48は、15年8月に1期生メンバー24人が合格しながら、同年冬にチームN3の16人(AKB48から移籍の北原里英、同兼任の柏木由紀含む)と研究生の10人に分けられた。水沢は「研究生になって悔しかったんですけど、研究生のことがたくさん知れて好きになったから、研究生になって良かったなって思ってた」と振り返った。「NGT48になれて(新潟市)南区PR大使を務めさせていただいたり、私の大好きなウーロン茶のポッカサッポロさんのラベルにもなれたし、NGT48になれて良かったと思います」。

 キャプテンの北原からは手紙も読み上げられ、「私の夢はNGT48のメンバー全員が幸せになること。道を外れないこと。女の子にはたくさん幸せになる選択肢があるから、みーずんの選択がうれしいよ。かっこいい」というメッセージに、水沢は「手紙読むなんて聞いてない」と涙を流した。

 水沢は最後に「研究生はライブに出たりしたときに一番立ち位置が外だったりして悲しかったりそういう気持ちがあると思うけど、ファンのみなさんはメンバーを支えてほしいと思います。私がいなくなっても一緒に応援できたらいいなと思います」と思いを語った。残る研究生には「研究生が9人になってしまうんですけど、頑張ってほしいし、報われてほしいなと思います。みんな絶対昇格してね」とエールを送った。

 公演は、最後までファンの大歓声に包まれ「今日がきっと人生の中で一番最高の日になったと思います。本当に幸せものです。ありがとうございます」。

 26日には新潟市の万代シテイパークで水沢のソロ握手会も開催し、ファンへ最後のあいさつを行う。