SKE48向田茉夏(17)の卒業公演が23日、名古屋のSKE48劇場で行われた。

 通常のチームS「RESET」公演後には、異例のダブルアンコールが行われ、5曲が特別に追加された。向田はウエディングドレスのような白のドレスで登場。最新シングル「未来とは?」のカップリング曲で、向田の卒業ソングとして作られた「僕らの絆」を、同期の2期生13人とともに披露した。

 オープニングから寂しさのあまり泣き出すチームメートとは対照的に、向田は気丈に笑顔で歌い続けた。しかし、最後の「遠くにいても」ではこらえ切れず、花束を抱えながら涙を流した。最後のあいさつでは「自分がSKEに何かを残せたか分からないけど、意味のある5年間。奇跡のような5年間でした。駆け抜けました」と言い切った。

 愛らしいルックスと笑い上戸のキャラクターで親しまれた向田らしく、仲間からもほほ笑ましいエピソードが飛び出した。井口栞里(18)はレッスンの時に「変顔をしようと言われたのに、茉夏だけ恥ずかしがってできなくて、泣いてました」と打ち明けた。松井珠理奈(17)は「最初に会ったときに、茉夏に『あこがれています』と言われてうれしかった。妹ができたような気持ちだった。新幹線で2人で戻ったとき、悩みを語ってくれた」と振り返った。

 向田は09年に2期生としてデビュー。12年の選抜総選挙では、35位にランクインし、ネクストガールズに選ばれた。チームK2時代の人気ユニット曲「フィンランド・ミラクル」では、昨年のSKE48リクエストアワーで4位に入った。卒業後は学業に専念する。