<担当記者の目>

 第5回AKB48選抜じゃんけん大会が17日、東京・日本武道館で開催される。

 112人のメンバーが頂点を争う今年は、これまでと違い、優勝者にソロデビューが約束され、ベスト16に入ったメンバーには、そのCDのカップリング曲を歌う選抜メンバーに選ばれることになった。人気メンバーだけでなく、若手メンバーやAKB48選抜総選挙の圏外メンバーにとっても、一気に全国的知名度を得る平等のビッグチャンス到来だ。

 日刊スポーツと月刊AKB48グループ新聞のAKB48グループ取材班が、決定済みのトーナメント組み合わせからピックアップする初戦の見どころは3試合で、最注目は、AKB48グループ総監督の高橋みなみ(23)と、NMB48の絶対エースにしてAKB48も兼任中の山本彩(21)だ。超人気メンバー同士の激突で、山本は既に「私はチョキを出すので、たかみなさんはパーを出してください」と、心理戦を仕掛けている。ウソがつけずに駆け引き下手な高橋が、どう出るか注目される。

 2つ目は、春から乃木坂46とAKB48を兼任し始めた初出場の生駒里奈(18)と、AKB48のレジェンド1期生の小嶋陽菜(26)の対戦だ。8月の東京ドームコンサートで生駒は「こじはるさんの胸を一生に1度は触ってみたい」と話しており、文字通りに、胸を借りるつもりだ。

 3つ目は、昨年のじゃんけん女王、SKE48兼AKB48の松井珠理奈(17)と、AKB48チームKキャプテン横山由依(21)の組み合わせで、2人の威信を懸けた戦いも見逃せない。【担当記者の注目株】

 若手のニューヒロイン誕生にも期待が膨らむ。AKB48担当歴8年の瀬津真也記者の注目株は2人。大島優子が名曲「ヘビーローテーション」のセンターの後継者に指名したキャリア1年半の15期生向井地美音(16)と、バラエティー番組での活躍が目覚ましい田野優花(17)。一般的には、まだ知名度の低い2人で決勝戦を争うことになれば、新時代の扉が開かれる。

 家族でAKB48を応援している大友陽平記者は、SKE48のドラフト生、神門沙樹(18)と、AKB48の3期生、田名部生来(21)。神門の故郷は、あの島根の出雲大社。神の力で強運を引き込む。田名部は、昨年大会では、大好きなウルトラマンの怪獣ミクラスのかぶり物をかぶり「タナミクラス」に変身。「今年も楽しみにしててください」と、奇抜なコスプレでの出場するようだ。

 身長193センチの横山慧記者は、生駒とHKT48兼AKB48宮脇咲良(16)。「乃木坂46の初代センターでスター性を持っている」という生駒は、小嶋陽の胸を触るのかということも気になるところ。宮脇は昨年大会で、ロングヘアをばっさりと切ったショートヘアを披露し、会場を驚かせた。あのときから快進撃が始まり、総選挙も11位と選抜入り。48グループ全体の将来を担う逸材からは、目が離せない。