SKE48からの卒業を発表していた山田みずほ(17)が30日、名古屋のSKE48劇場で最後の劇場公演に出演した。

 初めて全体曲のセンターを務めた人気曲「Escape」や、研究生時代に初めてユニットセンターを任された「渚のCHERRY」など、思いのこもった曲を特別アンコールで披露。宮前杏実(17)市野成美(15)ら、同期の5期生を中心に、ゆかりのあるメンバーがサプライズ出演し、山田の門出を祝った。

 お別れの手紙を読んだのは、宮前だった。宿泊のときはいつも山田と同室になるよう、スタッフにお願いしていたと明かした。「あなたがいなくなったら、だれと同室になるのかな?

 朝はだれが起こしてくれるのかな?」と涙で語ると、メンバーから「自分で起きろよ」と突っ込みが入り、山田もクスクス笑っていた。

 幼いルックスに似合わぬ負けず嫌いな性格で、ブログやファン向けのメールには弱気な言葉は書かなかった。「つらいとき、ファンの方はちゃんと私のこと見てくれた。『悔しい』、『悲しい』とかは書かないけど、本当は人一倍悔しいと思っていた。そういうことを伝えずに頑張ろうと思っていた。その気持ちをブログやメールの言葉からくみ取って、応援してくれた。うれしかった」。涙を流しながら、ファンに感謝した。

 ファッション好きな山田は卒業後、ファッションの道に進むことを希望している。「SKEに入って見つけた、『衣装さん』になる夢に向かって頑張る」。今後は学業に専念するが、「一生のお別れじゃないので、『さよなら』とか『バイバイ』は嫌い。またね」と笑顔で手を振った。最後は、5期生と最初にレッスンした「手をつなぎながら」を歌い、ステージを下りた。