SKE48とHKT48が19日、ナゴヤドームで握手会イベントを合同開催した。複数グループが同一会場で行ったことはあるが、合同で交流したのは初の試み。混成チームによる曲の披露や、両グループのメンバーと握手できる列が設けられるなど、ファンにとって新鮮なスタイルのイベントになった。

 高校野球の入場行進のようにプラカードを持った係員に先導された2グループのメンバーが登場すると、ファン1万人が沸き上がった。合同開催ならではの特別感が満載だった。握手会前のミニライブは両グループの61人が一緒にステージを彩った。HKT48のシングル曲「メロンジュース」では、高柳明音(22)らSKE48も参加。SKE48のシングル曲「1!2!3!4!ヨロシク!」には、宮脇咲良(16)らHKT48メンバーも加わった。HKT48指原莉乃(21)は「なかなかこういう絡みはないですね」と、すっかりファン目線だった。

 2月の大組閣祭りで、グループ間の移籍、兼任が多発した。グループ同士の関係が密接になったタイミングで、初の合同握手会が実現した。HKT48からSKE48に移籍する谷真理佳(18)と両グループ兼任のSKE48木本花音(16)、HKT48田中菜津美(13)と握手できる特別レーンも設けられた。谷は「HKTファンから『忘れないよ』と言われ、SKEファンは『来るのが楽しみ』と言ってくれた」。互いのグループの握手レーンを行き来するファンも多く、SKE48松井玲奈(22)は「HKTファンが『谷のことをお願いします』と言いに来てくれた」と明かした。

 48グループにとって、ファンと触れ合う握手会は最も重要なイベント。昨年、当時の48グループ総支配人の戸賀崎智信氏が「握手会の限界に挑戦する」と活性化を明言。握手会のまとめサイト開設などを実施してきたが、大規模な改革実行は今回が初めて。5月5日には両グループにNMB48も加え、2度目の合同握手会を開催する。SKE48松井珠理奈(17)は「次はぜひ福岡に行きたい」と継続開催に期待していた。【森本隆】