美人女子大生歌手ステファニー(20)が女優デビューすることが9日、分かった。オペラ歌手を目指す2人の女性のバトルと成長を描いた青春映画「プライド」(来年公開)に主演する。メガホンをとるのは、06年に前後編合わせて興行収入80億円を記録した「デスノート」の金子修介監督(52)。ヒットメーカーの強力なバックアップを受けて、期待の美人歌姫が映画界に進出する。

 原作は「有閑倶楽部」などで知られる一条ゆかり氏の同名人気コミック。ステファニーが演じるのは資産家令嬢のエリート音大生、麻見史緒。父親の事業が失敗し苦境に立たされながらも、同様にオペラ歌手を目指す苦学生、緑川萌とプライドをかけて闘い、成長していく姿を描く。オペラを歌うシーンもあり、5オクターブ超の広音域を持つ抜群の歌唱力を見込まれて抜てきされた。金子監督も「ビジュアル的に漫画の雰囲気にぴったり。目立つし、華がある」と期待を寄せる。

 現在、演技の猛特訓中。基礎的な表現方法はもちろん、お嬢さま育ちの設定のため、美しい歩き方の指導も受ける。「歌の世界とは全く違うので最初はびっくりしましたが、演技も歌と同じ表現手段の1つということが徐々に分かってきました」。

 日本語、英語とも堪能。米ロサンゼルス育ちだが、日本での活躍を目標にしてきた。クリスティーナ・アギレラにあこがれて音楽プロデューサーにデモテープを送り、14歳で家族とともに来日。5年間レッスンを積み、昨年デビュー。日本レコード大賞新人賞を受賞した。マイケル・ジャクソンが大好きだが、安室奈美恵など日本の音楽も聞いて育った。「2年に1回、日本に遊びに来ていたけど、遠い日本にあこがれていたのかも」と振り返る。

 現在、青学大法学部2年生。「両立は大変ですが、友達からいろいろな刺激を受けるので、仕事も勉強もいいバランスでできていると思います」。今月下旬から撮影に入るが「演技で学ぶことがいっぱいあるけど、歌にもプラスになるはず」。毎日台本を持ち歩いてボロボロにさせながら心待ちにしている。

 ライバル、萌役は満島ひかり(22)。ほか、渡辺大、及川光博が出演。