14日に開幕する第61回カンヌ国際映画祭のオープニング上映作品が30日、日本、ブラジル、カナダ合作映画「ブラインドネス」(フェルナンド・メイレレス監督、11月公開)に決定した。交際が伝えられる木村佳乃(32)伊勢谷友介(31)が劇中で夫婦役として共演しており、当日は2人そろって現地を訪れる予定。日本の監督または出演者の関係作品が、オープニング上映されるのは90年の黒沢明監督「夢」以来18年ぶりとなる。同作が最高賞パルムドールを競うコンペティション部門に追加出品されたことも発表された。

 2人がツーショットで公の場に出るのは、昨年9月のトロント国際映画祭以来。選出について木村は「コンペ部門への正式出品が決まってうれしい」。伊勢谷は「正直ドキドキもんです」とコメントした。映画は謎の感染症によって視界を奪われた人間が本性をさらけ出していく。主演は米女優ジュリアン・ムーアが務める。