KAT-TUN赤西仁(24)が初出演する映画「BANDAGE(バンデイジ)」に主演することが28日、分かった。音楽プロデューサー小林武史氏(49)が15年ぶりにメガホンを取り、映画監督の岩井俊二氏(45)が脚本を務める。90年代を舞台に、ロックバンドのボーカルが傷つきながらも成長していく姿を描く青春映画で、赤西はメジャーデビューを夢見るバンドのボーカルを演じる。赤西の起用は小林氏と岩井氏の意見が偶然、一致して決まった。赤西は「KAT-TUNではできない形のアーティストとして演じることを楽しみにしています。今までにない日本映画になると思いますので、皆さん必ず映画館に見に来てください」と意気込んでいる。

 菅智香氏の小説を基に岩井氏が脚本を書き下ろした。題名にはバンド、時代、包帯などの意味が込められている。岩井氏と小林氏は映画「スワロウテイル」(96年)でも監督、音楽でコンビを組んだ。今回は岩井氏が構想段階で小林氏に音楽を依頼。制作された楽曲に感激し、監督も依頼したという。岩井氏は「音楽で表現されてきたワールドが映画というカタチを成した時に、どういう世界が生まれるのか。それが楽しみです」と話す。小林氏の監督作品は95年Mr.Childrenの音楽ドキュメンタリー映画「es(エス)」以来で「いろんなジャンルや生き方を組み合わせた、疾走感ある音楽映画にしたい」と話している。10年公開予定。