サッポロビールが、国産原料100%の限定新商品「まるごと国産」を4月22日に発売する。大麦とホップを自社で育種開発した世界初の試み。

 参加した1900人の社員が原料の栽培、収穫から参画したプロジェクトで、大麦はビール麦の産地である埼玉県、ホップは北海道・富良野でそれぞれ栽培された。上質な麦のうまみと、すっきりしたホップの香りが特徴で、都内の本社で行われたマスコミ向け試飲会では「おいしくてあっという間に1杯飲んだ」との声が多く聞かれた。

 尾賀真城社長は「まるごと国産」について「国内メーカーの原料は9割が輸入である中、どのメーカーも似通った味になってはいないか。ビール離れも伝えられる中、オリジナリティーのあるビールで市場を活性化したい」。プロジェクトに携わった社員たちも「ビールの底力を味わってほしい」と話した。

 首都圏での限定販売で、350ミリリットル缶の想定価格は270円。