歌手ASKA(本名・宮崎重明=57)に合成麻薬MDMAなどを譲渡したとして、麻薬取締法違反罪で起訴された暴力団幹部、安成貴彦被告の第4回公判が6日、東京地裁で行われた。

 証人出廷の可能性があるとみられたASKAは出廷せず、安成被告は、あらためて無罪を主張。検察側から通話記録の確認などを受けたが、内容は「覚えてません」。ASKAとの面識も「ないです」と答えた。

 この日は安成被告と共謀したとされる無職の柳生雅由被告が検察側証人として出廷。柳生被告は「宮崎さんの裏のマネジャーのようなことをやってました。ホテルのチェックインやチェックアウトをやってました。18年前に、宮崎さんからMDMAを勧められて使用したことがある」などと話した。柳生被告はASKAに直接譲渡した容疑を認めており、自身の裁判で「安成さんと5、6回取引しました」と話している。

 次回公判は3月19日に行われる。