エッセイスト海老名香葉子さん(81)が主催する平和の母子像「時忘れじの塔」記念式典が9日、東京・上野公園で行われた。

 母子像は45年3月10日の東京大空襲で両親ら親族6人を亡くした香葉子さんが約10万人の犠牲者の霊を慰めるため建立し、毎年式典を行ってきた。

 この日も林家正蔵、三平があいさつ、次女の泰葉が自作の「桜舞う日に」を献歌し、三平夫人の国分佐智子が司会を務めた。

 香葉子さんは「100歳まで生きて戦争の悲惨さ、平和の尊さを語り継ぎたい」。昨年、軽いうつと診断された泰葉は「治りました。全快です。前よりおとなしくなった」と話した。