次期NHK連続テレビ小説「あさが来た」(9月28日スタート)のロケ取材会が19日、奈良県橿原市で行われ、ヒロイン波瑠(23)と、婚約者役の玉木宏(35)がクランクイン後、初めて取材に応じた。

 おてんばお嬢様のヒロインあさは相撲好きで、すでに相撲をとる場面も収録したといい、波瑠はヒロインお付き役の友近と対戦した。汗で衣装からわき上がった「湯気にびっくり」と笑わせた。

 「友近さんは強くて、何度も何度も投げ飛ばされました」。豪商のお嬢様という設定で、衣装は「きれいなお着物」だった。

 「すごく暑くて、大変でした。着物は動きづらいし、着飾った衣装で(笑い)。でも、はっけよ~い、残ったと、声がかかると、すごく力が入ってしまい、着物の間から出てくる自分の湯気にびっくりしました」

 実際にも子どものころから男子と外遊びをしていた波瑠は、友近との相撲場面にも全力で取り組んだ。収録の合間には、テレビの相撲中継を見て勉強もしたそうで、共演を機に応援している大砂嵐の休場には「残念ですね」と語った。

 波瑠のこん身演技ならぬ“迫真相撲”には、佐野元彦担当プロデューサーも「カメラがアップを追いきれないぐらいの迫力で、逆に4回も撮り直した」と感心。京都弁、大阪弁の覚えもよく、波瑠には「もう十分、あさになりきってくれていますね」と、早くも合格点を出した。

 今作は、史上初の“ちょんまげ朝ドラ”として注目され、幕末の時代からスタート。15日から、京都の撮影所で収録が始まり、この日は、江戸末期の町並みを残す同市内でロケが行われた。奈良ロケでは、15歳になったあさが、子どもたちのチャンバラごっこに加わる場面などが収録された。

 来年2月まで続く長丁場の朝ドラ収録だが、相撲にちゃんばらと、体力勝負のシーンも続く。波瑠は「基本は食べて寝る。好きな物を好きなだけ食べています。好物はお肉です。体力つきますからね」と笑った。

 一方、婚約者役の玉木も「よく食べて、そしてよく笑う。昨日なんか、晩ご飯を2回、食べました。収録の合間に定食屋でしょうが焼き定食を食べて、仕事が終わって知人と焼き肉に行きました。やっぱり肉ですよね」。ヒロインともども、肉食ライフでロングランの収録を乗り切るという。

 また、朝ドラでは初のちょんまげ姿に、玉木は「朝ドラでは初めてということで、うれしいなと思います」と気合を入れた。

 佐野担当プロデューサーによると、現代劇ではなく、時代劇での収録になり、衣装やカツラなど費用も通常より膨らんでいるといい「何倍とか、いくらとは言えませんが、相当にかかっています」と語った。