伊勢谷友介(39)がNHK大河ドラマ「花燃ゆ」(日曜午後8時)で演じた幕末の学者・吉田松陰主宰の松下村塾を現代に復活する新企画「松下村塾リバースプロジェクト」が6日、都内で開講した。

 この日は大学生、大学院生、浪人生、社会人など50人強の受講者が集まった。そして参加者1人につき10人と握手、ハグするところからスタートし、各受講者が自らの人生を振り返る「ライフマップ」を書き、それを2人1組で紹介しあった。

 「松下村塾リバースプロジェクト」の目的は、松陰主宰の松下村塾を参考に、受講者が(1)自身に直面した大問題や地球環境を悪化に導いた人間のネガティブな部分を改善しようという思い=志(2)問題を提示し合い、解決への行動に向かう、ということだ。「ライフマップ」作成後の自己紹介タイム終了後、青色の紙に5分間で「あなたの志はなんですか?」を書く、というワークに移った。

 既に志を持っているという受講者もいたが、多くの参加者が真剣な表情で自らの思う志を書き込んだ。それを受講者がペアで交換し、2分ずつ紹介し合うことを3回繰り返した。

 伊勢谷は、受講者が自己紹介などをする各テーブルを周り、話す言葉に耳を傾け、時には語りかけるなど、受講者に積極的に関わった。「(受講者は)まだ議論の段階じゃなくて、みんなが自分の人生を自分の口で語り、自分の変化のポイントを自分で見つけているところ。議論はまだ先ですね。見ていて気持ちいい」と開講を喜んだ。