女優仲間由紀恵(35)主演の舞台「放浪記」(10月14日~11月10日、東京・日比谷シアタークリエ)の会見が16日、都内で行われた。

 国民栄誉賞の女優森光子さん(享年92)が2017回演じた名作舞台に挑むもので、仲間は「森さんの遺志を受け継ぎ、作品を汚さぬよう一生懸命演じたい」と決意を明かした。

 「放浪記」は作家林芙美子の半生を描いた菊田一夫作品で、1961年の初演以来、森さんのライフワーク舞台だった。「森さんとは同じようにできませんが、私なりの芙美子を作って大きく踏み出したい」。「放浪記」の記事に喜んでの「でんぐり返し」が有名だが、演出の北村文典氏は「やるか決めていない」という。仲間は「私はうれしいことがあっても、でんぐり返しをしたことはないけれど、宝くじが当たったらするかも」とちゃめっ気たっぷりに話した。