デザイナーの佐野研二郎氏(43)が2020年東京五輪公式エンブレム問題でネットユーザーなどから誹謗中傷を受けていると訴えたことを受け、エッセイストの能町みね子さん(36)が「どうにか耐えるんだ佐野さん」とエールを送った。

 盗作疑惑などで注目を集めた同エンブレムは、大会組織委員会が使用中止の方針を固めた。佐野氏は自身のホームページで「模倣や盗作は断じてしていないことを誓って申し上げます」と当初からの主張を繰り返したが、「批判やバッシングから、家族やスタッフを守る為にも、もうこれ以上今の状況を続けることは難しい」として、デザインの取り下げを決断したと明かした。

 批判やバッシングに関しては、毎日、誹謗中傷のメールが送りつけられ、自身だけではなく家族や無関係の親族の写真がネット上にさらされるなどの事態となっているとし、「もうこれ以上は、人間として耐えられない限界状況」だと訴えた。

 能町さんは2日にツイッターで、佐野氏へのバッシングが過熱する状況について「仮に盗作だったとしたら、メールアドレスを勝手に方々で登録したり、家族の写真をあげて中傷したりするのも当然、って思ってるのかな」と、誹謗中傷する側を批判。佐野氏に対しては「ネットリンチ趣味の人なんて次の標的が見つかったらすぐそっちにいくんだからそれまでどうにか耐えるんだ佐野さん、という気持ち」とエールを送った。