歌舞伎俳優の市川海老蔵が7日、島根県出雲市の出雲大社で奉納舞踊公演を行い、島根ゆかりのヤマタノオロチ神話の英雄スサノオノミコトを演じた。

 同市は歌舞伎を創始したとして知られる出雲阿国(いずものおくに)の生誕地との説がある。公演の企画制作会社によると、海老蔵が出雲大社で奉納公演を行うのは初めて。海老蔵が舞台に現れると、会場からは大きな拍手が起こった。

 スサノオノミコトのヤマタノオロチ退治の創作舞踊「迦具土之舞(かぐつちのまい)」や平知盛を描いた「碇知盛(いかりとももり)」が披露された。

 公演は同市が2015年度から始めた、伝統文化などの分野で活躍する人と地元団体との交流を進める企画「出雲フェスティバル」の第1弾。