「プロ彼女」という言葉の生みの親であるコラムニストの能町みね子さんが、同語が今年の「ユーキャン新語・流行語大賞」の候補となったことに喜ぶも、その意味が間違って広まっている現状に複雑な思いを明かした。

 能町さんによる同語の定義は、「人生を、芸能人とお付き合いor結婚して富と自己満足を得ることにささげた、『彼女』としてのプロ」「有名人と付き合うためのテクニックを備えている一般女性」というものだが、誤用されることは少なくない。昨年11月に俳優の西島秀俊が結婚した際には、一部報道で、イケメン俳優のハートを射止めたお相手の女性について「非の打ちどころのない女性」との意味合いで「プロ彼女」が用いられた。

 今回、「流行語大賞」の候補50語に選ばれたことに、能町さんは「『プロ彼女』のエントリー、正直言ってちょっとうれしい…。たとえほとんどの人が誤用してるか、意味分かってなかったとしても、少なくとも『起源はオレや!』と言い張れるもんね」「あらゆる賞から遠いところにいるけど、もし流行語大賞取ったら今度バイトの面接に行くとき履歴書の賞罰欄に書けます!やった!」と喜んだが、やはり一部報道では「家事などが完璧にできて、結婚しそうにない有名人と結婚する人」といった意味として紹介されたことに、「分かる、分かるよ 朝番組では『人生を、芸能人とお付き合いor結婚して富と自己満足を得ることにさ、“彼女”としてのプロ』なんて言い方はできないよな…こうしてこの言葉はろ過されていくのさ」と複雑な思いをつづった。