大ヒットドラマ「家政婦のミタ」などで知られる脚本家遊川和彦氏(60)が映画監督に初挑戦することが29日、分かった。

 作家重松清氏(52)の小説「ファミレス」の映画化「恋妻家(こいさいか)宮本」でメガホンをとる。子どもが独り立ちした後、50代からの夫婦生活にどのように向き合うかをユーモラスに描く作品で、主演の阿部寛(51)天海祐希(48)が夫婦を演じる。

 当初は監督候補が数人いたが、今年4月に福山亮一プロデューサーから「撮ることができるのは作品を全て知る遊川さんしかいない」といわれ、監督挑戦を決意した。

 遊川作品に初主演する阿部は「並々ならぬ情熱を感じ、重松さんの世界を遊川流にどう演出なさるのか楽しみ」。ドラマ「女王の教室」や放送中の「偽装の夫婦」で遊川作品に主演している天海も「ぜひ参加させていただきたいと思いました。脚本を読んで泣くわ、笑うわ、大変でした」と話している。撮影は来年1月スタート。東宝配給で17年公開予定。