女優松下奈緒(30)が、93歳で亡くなった漫画家の水木しげるさんを悼んだ。

 水木さん妻、武良布枝(むら・ぬのえ)さんによる自伝を原案としてドラマ化された2010年放送のNHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」で、ヒロイン村井布美枝役を演じた。30日、所属事務所を通じて、コメントを発表した。次の通り。

 水木しげるさんの突然の訃報に深い悲しみでいっぱいです。

 私はNHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の撮影が始める前に、水木プロダクションさんにお伺いさせて頂いた際に初めて水木先生と奥様にお会いさせて頂きました。

 その際に水木先生が「まあ気楽にやってください」と優しくお声を掛けていただいたこと、奥様が何度も「ね、お父ちゃん」と言い、先生を気遣いながら隣でほほ笑んでお話ししてくださって、本当になんてすてきな御夫婦なんだろうと思ったことを今でも覚えています。

 ドラマではありましたが、水木しげるさんと出会うことが出来、一生を共にされている奥様・布枝さんを演じさせて頂くことに、おふたりにたくさんの勇気を頂き、そしてこんなにすてきな御夫婦を演じさせて頂けたことはこれからも私の宝物です。

 まさか大好きなお父ちゃんが…

 当時を思い出すと涙があふれてきます。

 天国でも大好きな漫画を描き続けて頂きたいです。

 ご冥福を御祈り致します。

松下奈緒

(原文まま)