脚本家、劇作家の大西信行(おおにし・のぶゆき)さんが今月10日、膵臓(すいぞう)がんのため静岡県長泉町の病院で死去したことが22日、分かった。86歳。葬儀は近親者ですませた。

 大西さんは「御宿かわせみ」「大岡越前」「水戸黄門」など、多くのテレビ時代劇脚本を手掛けた。小沢昭一さん、加藤武さんらとともに、早稲田大学落語研究会を創設したことでも知られ、落語関係の著作も多い。昨年7月に東京・歌舞伎座で上演された「怪談 牡丹灯籠」の脚本も手掛けた。