女優有村架純(23)が24日、ヒロインを演じた公開中の映画「僕だけがいない街」(平川雄一朗監督)の舞台あいさつを、主演の藤原竜也(33)と行った。

 時間が巻き戻る「リバイバル現象」に巻き込まれた主人公が18年前の殺人事件の真犯人を突きとめるミステリー。19日に公開され、23日までに35万人を動員するヒットとなっている。

 有村はカメラマン志望の設定を演じ、せりふに「言葉って、口に出して言っていると本当になる気がする」があることから芸能界に入る前の夢を追った自身のエピソードを紹介した。

 「なかなかオーディションに受からず、進路を決めないといけない高2の時、もし次のオーディションに受からなかったら、あきらめて大学に進学しようと思って受けたオーディションに受かって今ここにいます」。さらに「演じた役の夢を追いかける気持ちに共感できます」と語った。

 会場ではカメラを持って藤原と平川監督を撮影する演出も。有村は「撮る側の気持ちが分かりました。こうして、ああしてと言う気持ちがすごく分かりました」と感想を述べた。撮影された藤原は「普通でした」と言いながらもうれしそうに笑顔を見せていた。

 有村は「登場人物がみんな1つの勇気を持って生きています。勇気がいろんな可能性を生んでくれると思います。新学期を迎える人、新社会人となる人も勇気をもらって帰ってくれたらうれしい」とあいさつ。藤原は「大変な思いをして撮った作品が多くの人に受け入れていただいてうれしい」とファンに感謝。またヒットの要因は「架純パワー。ありがとう」と叫んでいた。