尾上菊之助(38)中村勘九郎(34)中村七之助(32)が25日、都内で、「明治座 四月花形歌舞伎」(4月2~26日)の制作会見に出席した。

 演目は、昼の部「芦屋道満大内鑑」「末広がり」「女殺油地獄」、夜の部「浮かれ心中」「二人椀久」。3人それぞれ演じる役がすべて初役となる。菊之助は「挑戦の月になる。稽古が待ち遠しい」と話した。

 「浮かれ-」で父勘三郎さんの当たり役、若旦那栄次郎を演じる勘九郎は「いつかやりたいと思っていた役でとても楽しみ」、同作で勘三郎さんと共演したことのある七之助は「父が宙乗りして、下に(坂東)三津五郎のおじさまが下にいるシーンを思い出してぐっときてしまう」。

 会見は、もともと今月8日に開かれる予定だった。菊之助が、胃潰瘍で休演中の父尾上菊五郎(73)の代役で歌舞伎座の舞台に出演していたことから延期された。

 菊之助は、父について「本人も体調を崩してびっくりしたみたいです。お医者さまからストップがかかると思っていなかったんですが。もう大丈夫で、お医者さまには『お酒もちょびっとだったらいいよ』と。あんまり飲まない方がいいと思うんですが」とホッとしていた。