米情報サイト「TopTenz.net」が、「外国映画からアイデアを盗んだハリウッド映画」という記事を紹介している。そのなかから日本関連の作品をご紹介!

■「トランセンデンス」(14)-「Serial Experiments Lain」(98)

 ジョニー・デップ演じる科学者の意識がコンピューターにアップロード世界を描くSF映画「トランセンデンス」。この映画は、日本のメディアミックス作品「Serial Experiments Lain」と扱っている哲学的な題材や脚本が似ていると指摘された。後者も「トランセンデンス」と同じように、死んだはずの人物からコンピューターを通じてメッセージを受け取るシーンがある。

■「ハンガー・ゲーム」(12)-「バトル・ロワイアル」(00)

 ジェニファー・ローレンス主演の大ヒットシリーズ「ハンガー・ゲーム」と深作欣二監督の「バトル・ロワイアル」。両作品とも小説が原作で、少年少女が最後の1人になるまで殺し合いをするという設定の類似性は度々各メディアから指摘されてきた。「ハンガー・ゲーム」の作者は、「バトル・ロワイアル」の存在を知らなかったとコメントしている。

■「インセプション」(10)-「パプリカ」(06)

 クリストファー・ノーラン監督「インセプション」を見た人の中には、人の夢に入り込むという設定が似ているため、今敏監督のアニメーション映画「パプリカ」を思い起こした人が少なくなかっただろう。ノーラン監督は、夢の設計士アリアドネのキャラクター形成には、「パプリカ」の主人公の影響があったとインタビューで語っている。

■「ブラック・スワン」(10)-「パーフェクトブルー」(97)

 同じく今敏監督の「パーフェクトブルー」は、アイドルから女優への転身をはかる女性の葛藤を題材にしたアニメーション映画。ダーレン・アノロフスキー監督の「ブラック・スワン」(2010)でバレエに全てをささげるヒロインが幻影や嫉妬に苦しむというテーマが若干似ている。今敏監督と親交があったアノロフスキー監督は、「類似性はあるがインスパイアされたわけではない」とコメント。

■「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」(95)-「マトリックス」(99)

 「マトリックス」はいくつかの日本のアニメーション映画からの影響が指摘されている。そのうちの1つが「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」で、オープニングの黒い画面などいくつか似ているシーンが登場する。ウォシャウスキー姉弟監督は「『攻殻機動隊』を実写化したい」と語っていたようで、かなりの影響を受けたのは間違いないだろう。

 この他にも、SF映画「ダークシティ」(98)と「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」(84)「AKIRA」(88)、ディズニーのアニメーション映画「ライオンキング」(94)と「ジャングル大帝」(65)の類似性を同サイトは指摘している。

【ハリウッドニュース編集部】