先月21日に急死した歌手プリンスさんの死因について捜査を進めているミネソタ州の警察当局は、プリンスさんの担当医による過剰な薬の処方に捜査の焦点を絞っていると、捜査に詳しい内部情報筋が米情報サイトTMZに明かした。

 プリンスさんは急死する6日前に、パーコセットの過剰摂取により体調を崩し、自家用ジェット機を緊急着陸させ、救急隊員による応急注射を受けた。この時、プリンスさんは一命をとりとめたと報じられている。

 情報筋によると、ミネソタ州の警察は、プリンスさんに薬を処方した複数の医師たち、プリンスさんと医師たちが薬の処方に使用したプリンスさんの別名、プリンスさんに薬を供給した複数のドラッグストアの3点に的を絞り、調査しているという。

 TMZは、プリンスさんは急死する前の7日間のうちに少なくとも4回にわたり処方薬を得ていたこと、ドラッグストアの一つは自宅から6.1マイル離れた場所にあったことをなどを報じている。米麻薬取締局(DEA)も捜査に加わったことを発表しているが、現時点ではミネソタ州が事件を取り扱っており、DEAは待機中の段階にあるという。(ニューヨーク=鹿目直子)