棋士の羽生善治4冠(45)が9日、コンピューター将棋ソフトとの対戦について「近々のうちに何かしらのアナウンスができると思う」と語り、実現を示唆した。

 東京・渋谷のNHKで行われたNHKスペシャル「天使か悪魔か 羽生善治 人工知能を探る」(15日午後9時)の取材会に出席。人工知能との対戦の可能性について質問を受け、語った。「タイミング的な問題があり、それ以上はまだ言えません」としたが、笑顔だった。

 番組で人工知能開発の最前線を取材した羽生氏は「ホットな分野で関心があった。番組の話をいただいて願ってもないチャンスだと思った。現状がたくさんの人に伝われば」。囲碁の人工知能を開発した英研究者デミス・ハサビス氏を取材しチェス対戦もするなど、羽生氏ならではのリポートを展開した。