米歌手テイラー・スウィフト(36)が、自身の声と肖像が無断でAI(人工知能)によって複製や加工されることを防ぐため、商標登録に乗り出したことが分かった。米バラエティー誌が報じたもので、スウィフトは27日、米特許商標庁にあいさつで使う代表的な2件のフレーズ「Hey, it's Taylor Swift」「Hey, it's Taylor」の音声と画像1件の商標登録を新たに申請したという。

画像は、大成功を収めた世界ツアー「ジ・エラズ・ツアー」で撮影された輝くボディースーツ姿で黒いストラップのついたピンクのギターを持ってステージに立つビジュアルを対象としている。

スウィフトはすでに自身の名前に関連する50件を超える商標を保有しているという。

この動きは、スウィフトの肖像が無断で使用される事例が多発してネットで拡散されていることを受けてのものだと伝えられており、AIとの熾烈(しれつ)な戦いで被害を未然に防ぐ狙いがある。

AI生成によるスウィフトの偽画像を巡っては、2024年の米大統領選で当時の共和党候補だったトランプ米大統領がスウィフトがあたかも自分を支持しているかのようなAI加工の画像を自身のSNSトゥルース・ソーシャルに投稿して物議を醸した。

スウィフト以外にも俳優マシュー・マコノヒーが映画「バッド・チューニング」(1993年)での自身の決めセリフ「alright, alright, alright」などを商標登録しており、ハリウッドでは今後さらにこの動きが活発になるとみられている。(千歳香奈子通信員)