植草克秀(49)が12日、世界的な演出家蜷川幸雄さんが同日、肺炎による多臓器不全で80歳で死去したことを受け、所属事務所を通じて追悼コメントを発表した。

 PLAYZONE`90MASKでの劇中劇「ハムレット」、ドラマ監督としての「風ものがたり」などで指導を受けた植草は「体調が良くないとはお聞きしていました。とても驚いております。指導熱心な方で、すぐ怒る怖いイメージの強い蜷川さんであると思いますが、自分もご一緒した際には、『今日は怒らないから』と言われながらも、スタートがかかった途端に間髪入れずに『バカヤロー!』と怒られた思い出が強く残っています。すぐ怒る反面、とても愛情持ってスタッフ、役者に接する他にはいないような演出家、指導者であったと思います。また蜷川作品に参加させていただけたらと思っていましたが、それも叶わぬこととなってしまいました。残念で仕方ありません。ご冥福をお祈りいたします」。