11年に亡くなったSM小説の大家、団鬼六さん(享年80)の夫人の歌手黒岩安紀子(71)が19日、東京・銀座の「銀座まじかな」で50人を集めて「団鬼六をしのぶ夕べ」と題したライブを行った。

 鬼六氏の遺品の着物がつるされたステージで「知覧の母」「征きて還らず 永遠の愛」などを熱唱した黒岩は「鬼六先生は小説の中で、いろいろな女の人をつるしてきたから、今日は着物をつっちゃいました」と笑顔を見せた。

 団氏の代表作の「夕顔夫人」「お柳情炎」「花と蛇」の名場面を朗読して「女房が、死んだ旦那のポルノ小説を読むライブなんてありえませんよね(笑い)。鬼六先生のことを忘れないでくれてありがとう。これからも10年、20年と伝えていって」と話した。

 英国政府公認音楽ライセンスを持ち、ロンドンで路上歌手として活躍するヨーコハレルヤもゲスト出演。「Arigatou」「ファイト!」などを歌った。